木の家は、手にとどく森

木の家は、手にとどく森

五感とからだの成長が、その後の発達の土台に

五感のうち、視覚からの情報は80%以上と言われ、数字上は視覚からの情報がかなり優位にあるように考えられます。しかし広木克行(神戸大学名誉教授)氏によると「人間の五感は触覚を中心にすべてつながっていて、触覚経験が豊かであればあるほど、視覚、聴覚、嗅覚、味覚も豊かになる」とおっしゃっています。

五感とからだの成長が、その後の発達の土台に
広木克行(神戸大学名誉教授)氏より作図

豊かな触覚経験は、水、土、木といった自然のものに触れることで育まれます。木の家は、日々の暮らしの中で木に触れることができるので、触覚経験が自然と積み重なってゆきます。

近くの山で育てた木「西川材」でつくる(ローカル)

西川材

それでは、木の家をつくる、ときに材料となる木はどこから調達すればよいでしょうか? 市内?県内?国内?外国? いくつか選択肢はありますが、てにもりの家では、近くの山で育てた木を使ってつくります。

埼玉県南西部に位置する飯能市・日高市・毛呂山町・越生町の4市町村にまたがるエリアを「西川林業地」、ここで生産される木材を「西川材」と呼んでいます。

主にこの西川材を使って木の家をつくります。都心から40〜60キロ圏とほど近い産地で実際に伐採見学、製材見学などご家族で家づくりに参加することができます。

木材利用について(グローバル)

国土の約7割が森林であるにも関わらず、日本は世界一の木材輸入国だということをご存知でしょうか?

熱帯林

日本のような林業による木材利用とは異なり、熱帯林では天然林を(違法)伐採することで木材を得ており、世界的な消費と再植林することが難しい土壌が原因で急激な熱帯林減少につながっています。木の産地が近い国産材を使えば、熱帯の天然林を必要以上に伐採することなく、諸外国からの木材輸送に伴う化石燃料の使用、温室効果ガスの排出を大幅に抑えることにもつながります。

木材輸送に伴う化石燃料の使用、温室効果ガスの排出

日本の森林のうち約4割は、人の手で育てられている人工林で、伐採後の植林による森林の更新が比較的容易です。人工林では「木を伐って利用したら、また植えて育てる」というサイクルが大切。てにもりの家でも、育てた木を適正に利用することで、手にとどく森を健全な状態に維持します。

手にとどく森