飯能の家(長谷川さま邸)
設計・監理:コウ設計工房
長谷川さんとの出会いは、森の市場で開催した木の伐採見学会でした。その後のイベントにも参加され、少しだけお話をしたのを覚えています。昨年(2010年)のゴールデンウイークに、家づくりを考えているので話が聞きたい…と事務所を訪ねて来られ、その予定地は事務所から徒歩5分程度の場所でした。
しかもその土地、以前は林で、亡くなった父が祖父から引継いで、管理を頼まれていたところでした。5年ほど前に、父が伐り倒した杉の木を、さほど良い木ではないが、もったいないから使おう・・と、グリーンスマイルの細田さんと搬出し、製材して保管しておいた柱があったので、この家に使ってもらいました。伐採見学の時に伐られた杉の木も、この家の梁として使われています。
木は、植えてから伐られるまでの歳月が永く、植えた人自らが伐採して木材になるということはほとんどありませんから、歴史と人の思いが詰まっているのです。だから、大切に使わなければもったいないと思うのです。
施工の吉澤建設工業さんとも縁がありました。長谷川さんは吉澤建設工業で造った貸家に住んでいたのです…しかも吉澤さんの会社の近くに。今回は、いろいろな縁で結ばれた家づくりでした。家族仲良く楽しく暮らして欲しいと思います。
施工:吉澤建設工業
長谷川邸で使用した材料は、井上さん(当会代表理事)の山と飯能市の市有林から伐採されたもので、構造材、内装材共に杉を使い、一部桧を使っています。その中の一本に長谷川さん自身が伐採した、杉の木が梁 に使われています。内装材も自然素材にこだわり、壁は漆喰と土佐和紙の壁紙で仕上げました。
所在地 | 竣工年月 | 延床面積 | 家族構成 |
---|---|---|---|
埼玉県飯能市 | 2011年2月 | 95.35平方メートル (28.84坪) |
ご夫婦 + 子ども3人 |
山主 | 製材 | 設計・監理 | 施工 |
---|---|---|---|
|
|
|
|